道徳の授業づくりABC(1) 共感がすべて

 私の専門は道徳教育。

 『道徳授業がうまくなる50の技」という本を明治図書から出版しています。道徳授業が苦手である方や経験の浅い先生に参考にしていただけることを願い出版されています。出版されてから3年が経ちますが、多くの方に読んでいただいています。このブログでは、その50の技を一つずつ紹介してまいります。もちろん不定期ですが…。


 今日はその第1回目です。

 「道徳教育は学級づくりと大きく関連している」というテーマでお話ししましょう。道徳の授業は,そのほとんどが言語活動を中心として成り立っています。生徒相互,教師と生徒との対話を通じて,道徳的価値を深めていきます。生徒の発言なくして授業は成立しないと言っても過言ではありません。学級の中には,誰もが安心して発言し,自由に対話ができる空間が必要です。学級の中に「安心感(セイフティ)」があることが,道徳の授業を進めていく上での重要なベースとなっています。 

 では,「安心感」は,具体的にどのようにすれば生まれてくるのでしょうか。それは,いわゆる生徒指導の三つの機能を意識することです。

 1 生徒との共感的人間関係をつくる…生徒の考えを受容

 2 生徒に自己肯定感を与える…生徒の考えを認める

 3 生徒に自己決定の場を与える…生徒の主体的活動を支援

この三つの機能を授業はもとより,学校生活全般に生かしていくことで「安心感」が生まれてきます。

とにかく「共感する姿勢」。これこそが学級づくりのベースであり、道徳の授業づくりのベースになります。

とにかく「聴くこと」。ここが出発点です。

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