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アドリブの力を考える

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 昨日のAtoZ道徳授業学習会で「アドリブの力」が話題となりました。アドリブというとやや語弊がありますので、即興的な対応力とでも言っておきましょうか。授業の中で、子どもたちと授業を創っていくと必ず必要になる力です。レールに沿った決まり切った授業展開になってしまうと子どもたちの心は離れていってしまい、教師のための授業になってしまいます。  しかし、この即興の対応力はどこから来るのでしょうか。皆さんも経験があると思いますが、簡単にできるものではなく、若いうちはどう対応してよいか分からない場面が多々あります。  先日、「BLUE GIANT」という映画を見てきました。JAZZのアニメーションです。すさまじい練習と音楽に対する真摯な取り組みから腕をあげた主人公ら3人がセッションを行います。その中でJAZZ特有の即興演奏が行われます。実にしびれるシーンです。  即興には、それなりの準備と経験、真摯な姿勢が必要なのだと強く感じます。  漫才師のナイツ塙さんは次のようにブログの中で語っています。  「 中学校から友達とお笑いコンビを組み出して、大学では歴史のある落語研究会に。ただ、当時の僕はまったく努力しないタイプでした。落研の先輩だったエレキコミックの今立進さんは朝までネタ作りに励んでいたのに、僕はステージでも ずっとアドリブばかりに頼っていて 、面白さの差は歴然。しかも、自分がやる気が出ないのを相方のせいにして、度々コンビを解散するという負のループに」  「守破離」という言葉があります。剣道で使う言葉ですね。若いうちにしっかりと「守」を極め、「破」という即興力やオリジナリティの世界へ入っていってほしいと願います。昨日の学習会で気になったので、長文にて紹介させていただきました。